第0章: はじめに(位置づけと前提)

0-1. 本ハンドブックの目的

本ハンドブックは、ナレッジマネジメントシステムを正しく、継続的に運用するための基本方針・判断基準・ルールを定義することを目的とする。

本プロジェクトでは、これまで以下のような課題を抱えてきた。

これらの課題に対し、本ハンドブックは「どう書くか」ではなく、「どう考え、どう運用するか」を定める上位文書として機能する。

業務やツールが変わっても揺らがない共通の前提とルールを明文化し、ナレッジ・マニュアルが作られ、使われ、更新され続ける状態を実現することが、本ハンドブックの役割である。


0-2. 本ハンドブックが対象とする範囲

本ハンドブックが対象とする範囲は、以下のとおりである。

対象組織

対象フェーズ

対象外

本ハンドブックは、「まずシステムG内で確実に回る状態を作る」ことを最優先とし、将来的な拡張や全社展開については、別章にて参考情報として扱う。


0-3. 本ハンドブックの位置づけ

本ハンドブックは、以下の点において一般的なマニュアルとは明確に異なる

本ハンドブックの位置づけは、ナレッジマネジメントシステム全体の「憲法」である。

といった判断に迷った際の基準を提供する。

具体的なマニュアルやナレッジは、本ハンドブックで定めたルールに従って作成・運用されるものであり、本ハンドブック自体が最上位の正本(Single Source of Truth: SSoT)となる。


0-4. 本ハンドブックの読み方

本ハンドブックは、以下の読み方を前提としている。

また、本ハンドブックに記載されていない事項については、以下の運用を前提とする。

読み方の3パターン

本ハンドブックは、読者の状況に応じて3つの読み方ができる。

パターン1: 今日から使い始めたい(5分)

クイックスタートガイドのみ読む

このガイドだけで、最低限必要な知識が得られる。

パターン2: 基本を理解したい(30-40分)

第0章〜第2章を通読する

ナレッジマネジメントの思想と文書体系を理解できる。

パターン3: 運用中に迷った(随時)

該当章を参照する、または判断フローチャートを確認する

具体的な判断基準や運用ルールを確認できる。

判断に迷ったときの確認順序

運用中に判断に迷った場合は、以下の順序で確認する。

  1. クイックスタートガイドの「よくある質問」
  2. 本章に掲載されている判断フローチャート
  3. 該当する章の詳細記述
  4. それでも迷ったら → チーム内で相談

判断フローチャートは、本ハンドブックの各章に配置されている。